目次
1. 中小企業省力化投資補助金とは?
2. 申請プロセスの概要
3. 申請前の準備
4. 申請書類の準備
5. 申請手順
6. 審査プロセス
7. 補助金受給後の義務
8. よくある質問(FAQ)
9. まとめ
1. 中小企業省力化投資補助金とは?
中小企業省力化投資補助金とは、人手不足に悩む中小企業が、簡易で即効性のある省力化設備投資に対し支給される補助金です。
この補助金の導入により、企業は最新設備を活用して労働負担を軽減し、生産性向上を図り、賃上げにつながることが期待されています。
補助額と補助率は以下の表のとおりです。
従業員数 | 補助率 | 補助上限額(大幅な賃上げを行う場合) |
---|---|---|
5人以下 | 1/2以下 | 200万円(300万円) |
6〜20人 | 1/2以下 | 500万円(750万円) |
21人以上 | 1/2以下 | 1,000万円(1,500万円) |
2. 申請プロセスの概要
中小企業省力化投資補助金の申請プロセスは、主に以下のステップで構成されています。
・補助金を知る
「公募要領」にて、補助金の概要、対象事業者、対象経費、などを確認します。
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・製品選定
「製品カタログ」から希望する対象製品を選びます。
・共同申請
販売事業者と共同で補助金申請を行います。
中小企業等と販売事業者は共同実施者として、共同で事業計画を策定し、公募期間内に販売事業者と共に申請受付システムで申請します。
3. 申請前の準備
省力化補助金を申請する前に、以下の準備を行うことが重要です。
・対象要件の確認
「公募要領」にて、自社が補助金の対象となるかを確認します。
業種や企業規模、実施するプロジェクトの内容が対象要件に合致しているかを確認しましょう。
・情報収集
補助金の詳細情報を収集します。
公式サイトやガイドラインを確認し、必要な条件や手続きを把握します。 また、交付申請期間のスケジュールも確認しておきましょう。
・事業計画の策定
補助金申請に必要な事業計画を策定します。
計画の具体性と実現可能性を高めるために、詳細なプロジェクト内容が記述できるように準備しましょう。
4. 申請書類の準備
省力化補助金の申請には、以下の書類が必要です。
提出書類に不備事項等があると事務局の審査にて不備となります。
書類毎の必要事項を確認して準備しましょう。
全事業者共通
1 | 従業員名簿(中小企業判定用) | 指定様式 | Excel |
2 | 貸借対照表(前期・前々期) | ||
3 | 損益計算書(前期) 個人事業主で白色申告の場合は収支内訳書損益計算書(前々期) |
法人
4 | 履歴事項全部証明書(発行から3ヶ月以内) | ||
5 | 法人税の納税証明書(その2)直近3期分 | ||
6 | 役員名簿 | 指定様式 | Excel |
7 | 株主・出資者名簿 | 指定様式 | Excel |
個人事業主
8 | 確定申告書の控え 第一表 直近1期分 | ||
9 | 所得税の納税証明書(その2)直近1期分 |
人手不足 ※設問の回答によっていずれかの提出が必要
10 | 時間外労働時間 | 指定様式 | Excel |
11 | 従業員減少の確認用 | 指定様式 | Excel |
12 | 求人募集したことを証明する書類 | PDF JPEG PNG |
大幅な賃上げ対象者
13 | 最低賃金者の賃金台帳 |
省力化計画 ※販売事業者が添付する
14 | 省力化効果判定シート | 指定様式 | Excel |
5. 申請手順
省力化補助金は、以下の手順で販売事業者と共に申請受付システムで申請を行います。
【販売事業者】申請マイページの招待
・販売事業者が、申請マイページの招待情報を入力します。
・中小企業等に招待メールが送信されます。
【中小企業等】申請マイページの開設
・送られてきた招待メールから、申請マイページを開設します。
・申請マイページ開設は、gBizIDでログインします。
【中小企業等】応募・交付申請の開始
・申請要件の宣言などを行い、基本情報、事業計画、労働生産性など申請に必要な情報を入力します。
・申請に必要な書類を添付します。
【販売事業者】応募・交付申請の入力
・中小企業等が入力した、申請マイページの内容を確認します。
・共同申請の宣言を行い、導入する製品情報など申請に必要な情報を入力します。
・申請に必要な書類を添付します。
【中小企業等】応募・交付申請の提出
・販売事業社が入力した導入製品を確認し、補助金申請額を入力します。
・申請内容の最終確認をし、SMS認証を行い、事務局に提出します。
なお、複数の事業者から購入する場合は、それぞれの販売事業者に対して個別に申請を行う必要があります。
6. 審査、交付決定
・申請書類が事務局で受理された後、審査プロセスが始まります。
・中小機構による審査を経て、採択事業者が決定されます。
・採択と同時に交付決定が行われ、中小企業等と販売事業者は、申請受付システムを通じて、結果の通知を受けることになります。
7. 交付決定後の流れ
交付決定後から、原則12ヶ月以内に補助事業を実施し、実績報告を提出します。
実績報告を受けて、事務局において補助額の確定が行われます。
補助額が確定された後、中小企業等は事務局に対して支払請求を行い補助金が支払われます。
8. よくある質問(FAQ)
Q1: 申請は誰でもできますか?
A1: 中小企業やスタートアップ企業、個人事業主などが対象ですが、詳細は公募要領で要件をご確認ください。
Q2: 書類作成が難しいのですが、どうすればよいですか?
A2: 代行サービスを利用することをお勧めします。専門家のサポートで申請成功率が向上します。
Q3: 補助金の受給後に必要な報告は何ですか?
A3: 定められた期間、定期的に効果報告を提出する必要があります。
9. まとめ
中小企業省力化投資補助金の申請プロセスは、準備段階から申請、審査、受給後の義務まで一連の流れがあります。適切な準備と正確な書類作成、申請手続きの徹底が重要です。
また、代行サービスの利用も検討することで、手続きの負担を軽減し、成功率を高めることができます。
省力化補助金を活用することで、企業の生産性向上や業務効率化を図り、持続的な成長を実現するための一助としましょう。
申請に際しては、最新の情報を収集し、しっかりと計画を立てることが成功の鍵です。
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